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6.302020
黄色のバラに思いを込めて 【おしたく日記6月号】

こんにちは🎵
岡崎市納棺師、したくや縁です🎵
今月6月は父の日があり
ご納棺の時、お顔元に添えるお飾り花を
「お父さん」には黄色のバラをご用意🌹
ある程度、数を作ってはいましたが
今月は男性(お父さん)率が高く💦
珍しく増産させていただきました✨
今回はその中のお話をおひとつ…
お世話になっているお坊さんからのご紹介✨
お父さんは90代
入院中にコロナの感染拡大防止の影響を受け
ずっと面会も叶わず
「かなり弱ってきています」
「今、息を引き取られました」
も、電話での報告を受けるしかない状況
「やっと会えた時にはもう冷たかった💧」
ご家族の無念さがひしひしと伝わり…
お母さん、喪主さん、お姉さん
みなさん悔しさをお口にされて
「それなら、なおさら❗
最後のおしたく、一緒にしましょう」と
お父さんはすでにシャツとズボンのお姿でしたが
ん~💦
服を着る、というより
袖を通しただけ、なカンジ💦
脱がしはしませんが、きっちりと整え
「ちゃんとしていないと気が済まない」
という、お父さんらしいお姿にし
六文銭も落とさないようにポケットへ❗
おしたく中もずっとお側に
そしてずっとみなさん交代でお手を握られ
少しずつ、お父さんの思い出話をなされ
お気持ちも変わってきているご様子✨
死に目に会えなかった申し訳なさ、から
最後のお世話を精一杯してあげられた、へ✨
ご納棺もみなさんのお手で…
おふたを閉める前に
「今月は父の日がありますので
黄色のバラを作ってきました✨
ぜひお顔元に添えてさしあげて下さい」
喪主さんがお受け取り下さり
お父さんのお顔元へ✨
「お父さん、お疲れさま
お父さん、ごめんな、ごめんな💦
お父さん、ありがとう💕」
泣きながら言葉にしてみえました
それから数日経ち
七日参りをされたお坊さんからご連絡が🎵
「したくやさ~ん✨
お家の方がね、
『あのお葬式で一番印象に残ってるのは納棺師さん』
って言ってたよ~🎵
『何度もお葬式には出てるけど、お父さんが一番お父さんらしく、生きてるみたいにしてくれて嬉しかった』
『出来映えもみんなに自慢しちゃったし、何よりもおしたくの時間は今、思えば貴重な時間だった』
って喜ばれてたよ~✨」と
喜んでいただけて私も嬉しい✨
黄色のバラがお役に立てて、なお嬉しい✨