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3.12020
【おしたく日記】 ~親の気持ち~

昨夜は眠れず…
次の日朝イチの現場
20代後半の男性
練炭での自死
死後数日
その情報を元にご自宅へ
お出迎え下さったのは
お父さんとお母さん
私よりも少し年上かしら
後に妹さんお二人も加わり
事前に担当さんから
警察の検死が入り
納体袋に入り
そして棺に入った状態でのお帰り
無理に出したら内臓の…
むにゃむにゃな感じの連絡事項
要は
お顔見せできるところだけ
棺に入ったままで何とかしてくれれば、的な
最初はそれを踏まえ対応していましたが
観察してみたら保存状況が良く✨
ご家族にその旨お伝えし
「私の見立てでは大丈夫かと✨」
ご家族のご要望の元
一度お棺から出ていただき
(検死のため全裸だったから)
お気に入りのお洋服をお着せすることに
私の居場所も譲り
みなさんで納体袋をはぎ
お洋服をお着せし
手を握り、足をさすり
だって
せっかくお身体がお棺から出たんだもの
おしたくが済んだら
またお棺の中へご移動されるんだもの
今のうちしかないんだもの
おしたく中もいろいろなお話が…
お母さん
「もう、この子ってば
何にも言わずバカなんだから❗」
妹さん
「お兄っていつもこんなんだったよね」
おしたくも済み
さぁ、このあとご納棺というタイミングで
私は少しお時間を作りました✨
「このあと、お棺へご移動となります
お身体をこうやって全身ご覧になるのも
触れるのもこれが最後💦
どうぞ
抱きしめるなり、抱きしめるなり…」
抱きしめてほしくて
私にも同じ年頃の子どもがいて
親の気持ちが痛いほどわかります💦
お母さん、抱きしめて💕
「ありがとう✨
大丈夫だからね
がんばってひとりでいくんだよ
お疲れさまね💕」
私に向かって
「これがスゴく心残りだったの
あの袋(納体袋)から出してあげたくて
お気に入りの服を着せたくて
そして
抱きしめてあげたかったの」
続いて妹さんたち、お父さん
固い絆のハグを💕
みなさん晴れ晴れとしたお顔で
「もうじゅうぶんです✨」
お身体をお棺にご移動させていただきました
どんな事情があり
このようになったのかは問いません
私が向き合うのは現実のみ
そしてご家族によりそって
一番の方法を探り提案をする
ただそれだけです✨