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10.32019
【おしたく日記】 ~納棺師のオシゴト~
「ネットで調べた」と
おしたくのお問い合わせがありました
お話をお伺いすると
故人さまはまだお若い女性
本日、お通夜
急に顔色が変わってきて困っている
母親(故人さまの)がお化粧したいと言っている
メイクのやり方を教えてほしい
とのこと
「お葬儀屋さんから
納棺師のオススメはありませんでしたか?」
どうやらお断りしたご様子
やり方を教えてと言われても
容態がわからなければ答えようもなく
その旨をお伝え
「ではお化粧だけお願いすることはできませんか?」
「だけ」というオーダーは
受けていないことをお伝えしましたが
「お願いできませんか?」と涙声💧
危険な依頼とわかっていましたが
あまりにも困ってるご様子💦
お伺いすることにしました
お顔を拝見し、お身体を観察すると
かなりかなり容態が悪く↘️
その状態で私にできることは限られていました
処置もその時にできる限りの処置をし
お顔色を整え
とりあえずご依頼にはお応えできましたが
その後、どうなるか予想がつきました
ご家族からは
「もう少し早くお願いしていたらよかったかな」
と、いう声も聞こえましたが
「そうです」とおこたえしたら
ご家族を後悔のドン底に突き落とすことになります💦
私は何も言わず作業をし
「とりあえずの応急処置はしましたが
この後お棺にご移動されるときは
鼻やお口から体液が出てくるかもしれません
その時は拭き取ってあげてください」
と、だけお伝えできました
人は亡くなると同時に腐敗が始まります
それはどんな人でも誰でも同じ
自然現象なのです
・病院でキレイにしてもらったから
・見た目変わってないから
などの判断で納棺師を使わないお宅もあります
そのままの状態でお別れできるのは
奇跡だと思ってください‼️
確実に腐敗は進んでいきます
納棺師が処置をしっかりすることで
腐敗の進行を遅らせることはできます
腐敗は進んでしまったら止められません
・昨日までよかったのに
・朝までよかったのに
手遅れになったら
何も施しようができない場合もあります
納棺師は遺体取り扱いの専門職です
納棺師は遺体保存の専門職です
おしたくは手遅れにならないための
予防だと思ってください‼️
早めにお棺に入っていただくのも
処置をするのもドライアイスを当てるのも
全部意味があって行っているのです